最近の株式市場を思う・個人投資家は高ボラティリティとどう向き合うべきか。

最近の株式相場の変動はまさにジェットコースター相場というに相応しい様相だ。

みなさんはどのように相場を見ているだろうか。

上昇相場が始まってから7年、8年くらい経つのか、長い期間をかけてじわじわ上がってきた。相場のサイクル上そろそろ下降トレンドになるのではという憶測がさも当然かのようにそこらじゅうで聞かされ、筆者ももうそのつもりで対処しなくてはと下落相場を前提とした投資戦略を練ってしまっている。

しかし、大衆やメディアが暴落を煽れば煽るほど逆に上昇するのではないかとさえ思ってしまう。相場はそんなに簡単ではない。相場の予想外は日常だ。みんなが下がると言って簡単に下がればそんな簡単なこともない。みんなが儲かってしまうではないか。

 

空売り比率は過去の数字をみても高水準であるとのニュースもあり、(はっきりした数字は覚えていないが40%が常態化だったか。)

10人に4人が空売りをし、現状で株価が急落となれば、4割の空売り勢がここぞとメディアに発信する。するとあたかも相場にいる大多数が暴落を予想しているといった誤ったコンセンサスが生まれかねないのではないかと危惧している。

結局この数ヶ月の株価の乱高下でまずまずのパフォーマンスをあげているのは何もしなかった人ではないだろうか。

市場を予想し、先回りするというは神業であり、偶然の産物かもしれないし、悪手になる場合が多いはず。

大きく失敗しないためには市場が急上昇しているときは調子に乗りすぎない(フルインベストしない)、暴落しているときに狼狽売りしない(むしろ少し買い増すくらいの資金をとっておく)ことがいいのではないか。

 

上昇相場が長年続いている、NYダウは過去最高値圏にある現在、高値恐怖症ともいえる急落を起こさないとも言えない。慎重さを欠かさずに望みたい。